
観客席からの「豪栄道コール」に後押しされ、力強い相撲を見せた。もろ差し狙いで右は入らなかったが、反応良く体を開き左からのすくい投げで琴奨菊を転がした。今場所最初の大関戦に勝って「よかったです」と納得の表情を見せた。
先場所、先々場所は初日から4連勝の後に連敗して崩れた。今場所も同じ5日目に初黒星を喫したが、前日に琴欧洲を破り、連勝。「集中できている」と気持ちも乗ってきた。
13場所で1位の魁皇に次ぎ、昭和以降2位の12場所連続関脇を務める。関脇で2桁勝利を続けられず、大関昇進に足踏みが続いている現状に、本人は忸怩(じくじ)たる思いを募らせている。上位陣と互角に戦う力を持ちながら、下位への取りこぼしが課題ということも承知している。
「(来年の春場所は)大関で戻って来たい」。大言壮語するタイプではないが、今場所前にはっきりと目標を口にした。言葉に出すことで殻を破りたいという気概を出しているように見える。
毎年この季節、地元に戻って来たことを実感するのは「新大阪駅に着いたとき」。慣れ親しんだ関西弁、まちの雰囲気やにおいに触れ、集中力が高まるという。
「小さい頃から知っている人も多い。応援されると力になる」。ご当所場所で一歩でも大関の地位に近づきたい。(藤原翔)
<バルスパー選手権 3日目◇15日◇イニスブルックリゾート・コパーヘッドコース(7,340ヤード・パー71)>
フロリダ州にあるイニスブルックリゾートで開催されている、米国男子ツアー「バルスパー選手権」の3日目。今大会09年以来の予選通過を果たした石川遼は3バーディ・2ボギー・1ダブルボギーの“72”で1つスコアを落としトータル4オーバーでホールアウトした。
石川は5番パー5でバーディを先行させるも、8番、9番と連続ボギーを叩いてハーフターン。後半は2つのパー5でバーディを奪ったが、13番でダブルボギーを叩くなどスコアを伸ばせず混戦の下位グループから抜け出すことはできなかった。
米ツアーは決勝ラウンドに79名以上が進んだ場合規定によりセカンドカット(70位タイ以下)が行われるが、最終日進出へはギリギリの位置となっている。
<ゴルフ情報ALBA.Net>
【ベルリン=宮下日出男】南米出身初となったローマ法王フランシスコ(77)が選出され、13日で丸1年が経過した。「貧者のための教会」を掲げる「庶民派」の姿勢は法王のイメージを変え、信者の支持は高い。ローマ法王庁(バチカン)改革にも乗り出したが、取り組みが本格化するのはこれからだ。
「法王だって笑いも泣きもする普通の人間だ」。法王は今月上旬、伊紙のインタビューでこう語り、「スーパーマン」扱いされることに抵抗感を示した。
法王は南米アルゼンチンのブエノスアイレス大司教時代同様に質素さを貫く。歴代法王の住まいでなく宿舎に暮らし、車から窓ガラスを下げ市民にあいさつすることもしばしば。13日は「私のために祈って」と短文投稿サイト「ツイッター」に語るだけで、祝いの行事はなかった。
シリア内戦への懸念を繰り返し表明。1月のダボス会議には経済界要人に貧困問題への取り組みを促すメッセージを送り、国際問題にも積極的だ。
即位当時、児童への性的虐待や内部文書漏出事件で教会の信頼は失墜。だが、法王のツイッターのフォロワーは1千万人を超え、米メディアが12カ国で実施した調査では、8割超がその仕事ぶりを評価した。
課題であるバチカンの資金透明化も進める。外部専門家も関与し、予算や資産を管理する「財務省」新設を2月に公表。資金洗浄疑惑が上る財政管理組織「宗教事業協会」(通称バチカン銀行)には調査委員会をつくり、監督する枢機卿委員会メンバーも刷新した。
今後はカトリックでタブー視される中絶や同性愛、避妊などの問題の対応も注目される。法王は同性愛に一定の理解を示したととられる発言もしたが、認めていない。ただ、「問題は教義変更ではなく、より深く個々の状況を考慮することだ」と強調しており、「教義の現実的適合」(ある枢機卿)も教会の課題だ。
一方、法王を知る伊紙の記者は「グループまでがつくられたとは思わないが、法王の神聖さを弱める姿勢を問題視する者もいる」とし、内部の抵抗勢力の存在もささやかれている。