
米Facebookが約70万人のユーザーのニュースフィードに表示する投稿を実験のために操作したことが、米国科学アカデミーの機関誌PNASで公開された論文で明らかになった。
Facebookのデータサイエンティスト、アダム・クレイマー氏ら3人によるこの論文は「ソーシャルネットワークにおける大規模情動感染に関する実験的証拠(Experimental evidence of massive-scale emotional contagion through social networks)」と題され、Facebookのニュースフィードに表示される投稿の感情がユーザーの投稿の感情に影響するかどうかを実験した結果がまとめられている。
この実験で、Facebookは68万9003人の英語を使うユーザーを抽出し、ニュースフィードのアルゴリズムを操作して、ポジティブな言葉を含む投稿の表示を減らした場合のユーザーの投稿にネガティブな言葉が増えるかどうか、その逆の場合はどうかという実験を行った。
実験の結果、Facebook上でも情動感染があることが証明されたとしている。下の画像は、ニュースフィードでポジティブなコンテンツの表示を減らされたユーザーのステータスアップデートの多くにネガティブな言葉が含まれ、ネガティブなコンテンツの表示を減らされたユーザーのステータスアップデートにはポジティブな言葉が多く含まれていたことを示す。
研究者らは、この実験はFacebookの「データの使用に関するポリシー」に準拠しているとしている。ユーザーはFacebookのアカウント作成時にポリシーを承認しており、このポリシーにはFacebookがユーザーデータを「トラブルシューティング、データ分析、テスト、調査、サービスの向上等の内部運用」の目的で使用することを認めているからだ。だが、被験者として抽出されたユーサーは、知らない間にアルゴリズムを操作され、(友達のプロフィールを見に行けば読めたとはいえ)見られるはずだった投稿を見落としていたことになる。
この論文のPNASへの掲載に当たって編集を担当したプリンストン大学心理学教授のスーザン・フィスク氏はThe Atlanticのインタビューで、法規制はないとはいえ、倫理的に心理学の実験では事前に被験者に通知するべきではないかと疑問を呈している。
さまざまな分野で、着々とディスプレイの4K化が進んでいる。これを最も顕著に表しているのが50V型以上の液晶テレビ市場で、家電量販店の実売データを集計する「BCNランキング」の2014年5月のデータでは販売台数構成比が初めて2割を突破し、金額構成比では4割に迫る勢いだ。4Kパネルを搭載したノートPCや、4K映像の出力に対応するPCも登場した。そして4K対応液晶ディスプレイ市場では、フィリップスの「288P6LJEB/11」が初めて機種別1位を獲得した。
【グラフ入りの記事】
●進む4K化 テレビだけではなくPC、プロジェクターなども
4Kディスプレイ市場は、2013年にシャープやデルが対応モデルを投入して立ち上がった。特に今年3月、デルが発売した28インチの「P2815Q」が7万円を切る驚きの価格を設定。4Kディスプレイが身近なものになり、市場は勢いづいた。
「BCNランキング」でみる4Kディスプレイ市場は、液晶テレビと同様に大型モデルで4K化が進みつつある。今年5月の25インチ以上の液晶ディスプレイは、4K対応モデルの販売台数シェアが3.1%、金額シェアが6.8%だった。
とはいえ、4Kディスプレイはまだまだ製品数が少なく、4Kに対応したコンテンツも少ない。対応PCは高価で、なかなか手が出ないと思っている人も少なくないだろう。
先日、台湾で開催されたITの展示会「COMPUTEX Taipei 2014」では、4Kディスプレイだけではなく、4Kプロジェクター、4K PC、グラフィックボードなどが多数出品された。なかでもASUSTeK Computer(ASUS)は、179ドル(約1万8000円)ながら4K出力に対応する超小型箱形PC「ASUS Chromebox」を発表した。このように4K対応機器が手頃になってくれば、普及の勢いは増すだろう。
●発売したばかりの「288P6LJEB/11」が1位
「BCNランキング」で、4Kディスプレイの5月の機種別ランキングをチェックしよう。1位はフィリップスの「288P6LJEB/11」で、台数シェアは45.2%。2位はデルの「P2815Q」で、シェアが22.4%、3位はデルの2013年モデル「UP2414Q」で15.2%だった。
3月発売のデル「P2815Q」は、7万円を切る価格が好評で、3月、4月と2か月間機種別ランキング1位を獲得。4Kディスプレイ市場をリードしていたが、5月下旬にフィリップスが「288P6LJEB/11」を投入すると、形勢は逆転。「288P6LJEB/11」が1位になった。
「288P6LJEB/11」は、フルHDの約4倍となる「4K」、3840×2160画素の表示に対応。独自のオーバードライブ技術「SmartResponse」を有効にすると、ゲームや動画など、高速レスポンスが必要なコンテンツに合わせて、自動的にレスポンスタイムを調整する。パネルの応答速度は1ms/秒を実現。さらに、パネルにノングレア(反射防止)処理を施し、長時間使用する際の目の疲れを軽減する。
インターフェースが充実し、さまざまな機器と接続ができる点も売りだ。背面に搭載するDisplayPortはバージョン1.2をサポートしているので、3840×2160/60Hzの表示に対応する。PCが4K対応グラフィックスカードとDisplayPortを搭載していれば、ちらつきを抑えたスムーズな画面を表示できる。また、動画再生だけでなく、CADを使った図面製作などにも活躍する。
HDMI端子はバージョン1.4で、3840×2160/30Hzまでの表示に対応するほか、携帯機器向けの高速映像伝送インターフェースのMHL接続にも対応。別売のMHLケーブルでMHL対応のスマートフォンと接続すれば、スマートフォンを充電しながら、保存した動画や写真を大画面で楽しめる。VGA/DVI端子を備えるほか、DisplayPortケーブル、HDMIケーブル、VGAケーブル、DVIケーブルを備え、付属品も充実している。
ディスプレイの可動域は、前後-5~20°、チルト/左右65°、上下150mmで可動する。オフィスや書斎など、さまざまな場所に設置できる。画面を90°回転させて縦位置でも利用できるので、プログラミングのソースコードを一覧表示したり、縦長のポートレート写真のレタッチ作業を行ったりするときに便利だ。
フィリップスのディスプレイは、すべての製品に5年間のフル保証がついてくる。外装をはじめ、バックライトや液晶パネルなどの部品、ケーブルやACアダプタなどの付属品までサポートするので、長く安心して使い続けることができる。(BCN・山下彰子)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベース(パソコンの場合)で、日本の店頭市場の約4割をカバーしています。