
(セ・リーグ、阪神7-4中日、3回戦、阪神2勝1敗、3日、京セラドーム大阪)あなたの帽子、それはダメ!
阪神・呉昇桓(オ・スンファン)が審判に注意された。九回1イニングを投げきり、ゲームセットの声を聞いてベンチに引き揚げた直後のこと。守護神はビックリ仰天だ。
「韓国ではずっとやってきたことだった」
ルールに触れたのは、大丈夫のお墨付きをもらっていた“ツーステップ”が再燃したわけではなく、帽子に書かかれていた「7」だった。
「帽子に数字を入れてはいけないきまりになっている」
審判団の説明だ。これが、日本のプロ野球界のルール。守護神も素直に応じるしかなかった。
韓国時代、チームメートが故障離脱すると、その選手の背番号を帽子に書き入れ「アイツの分まで」と思いを込めてきた。海を渡ってきても、姿勢は変わらない。いくつか持っている帽子の中で、唯一「7」と記入した帽子をわざわざ被って登板したのも、不在の西岡と気持ちを1つに戦いたい、の思いしかない。
「自分だけでなく、選手はみんな思っているはず」
ブルペンでも山口投手コーチに「(西岡が)心配だ」と漏らしていたという。その姿は、もうすっかりタテジマの一員だ。
ただし、思いと投球内容はまだ完全に一致とはいかない。無死から代打・野本に右前打を打たれた。一死後、大島には右中間へタイムリー三塁打を浴び、来日初失点。
「点を取られたから満足していない」
異文化のルールに戸惑いながら、投球にも納得できないながら、1つ1つ前進する守護神。でも、心配はいらないだろう。西岡が戻るころには、100%の呉昇桓になっているはずだ。