
巨人の超強力打線が突然、打てなくなった。
統一球が「飛び過ぎる違反球」と発覚した後の甲子園での阪神3連戦でわずか2得点と打線が沈黙。チーム打率こそ、.309とリーグトップをキープしているものの、ライバル球団のスコアラーが急降下した一因に挙げるのが「外国人投手アレルギー」だ。
実際、甲子園の初戦で阪神メッセンジャーに8回1得点と牛耳られてから巨人打線がおかしくなった。巨人は阪神との開幕カードの1戦目と3戦目にそれぞれ12得点と打線が爆発したが、メッセンジャーが先発した2戦目だけは敗れた。中日のカブレラにも1敗。今季、相手の先発が外国人投手だった3試合で全敗中なのだ。
リリーフ投手を加えると、さらに苦手っぷりが顕著に表れる。阪神の新守護神・呉には3イニング、DeNAのソーサと広島のミコライオと合わせると計5回を無得点、1点も奪えていない。
巨人はもともと、長身のパワー系外国人投手を苦手にする傾向がある。例えば、昨季まで阪神に在籍していたスタンリッジ(ソフトバンク)には昨季7試合で3勝2敗も打率は.233。ボールが飛ぶとされる東京ドームで2度の完封勝利を献上した「天敵」だった。
■春以降、さらに悪化?
現役時代に2000安打を達成している評論家の山崎裕之氏はこう見る。
「190センチ以上ある外国人投手から投げ下ろされると、打者の目線は上がってしまう。厄介なのは高めの直球と低めの変化球。チーム本塁打が常にトップの巨人は長距離打者が多いこともあって、他のチームより自然と打者のアゴが上がってしまうことも苦手としている要因かもしれない。今年のボールはさらに飛ぶようになったと、長打狙いの大きなスイングをしては相手の思うつぼ。大型投手の泣きどころでもある足元へコンパクトに打ち返すことが基本です」
15日からは今季初のヤクルト戦。昨季の最下位球団で今季も指定席のBクラスに座る“カモ”を相手に、調子を取り戻したいところだが、初戦の先発は新外国人のナーブソン。191センチ、93キロの大型左腕は、巨人とのオープン戦で4回無失点と好投。ヤクルトの小川監督が「巨人対策」として投入する“秘密兵器”だという。
花粉症の人にとってつらい時季はあと少しでも、巨人の“アレルギー症状”は春以降、さらに悪化する恐れがある。