
【AFP=時事】スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)は2日、国際サッカー連盟(Federation Internationale de Football Association、FIFA)から未成年選手の移籍に「重大」なルール違反があったとして、今後1年間の移籍市場における活動禁止処分を受けた。
FCバルセロナに移籍活動禁止処分、クラブは上訴の方針
ここでは、処分が確定した場合にバルセロナが直面するであろう問題に目を向ける。
■プジョルとバルデスの後釜問題
主将のカルレス・プジョル(Carles Puyol)とベテランGKビクトル・バルデス(Victor Valdes)がこの6月をもっての退団を示唆していたことで、今夏の移籍市場はバルセロナのここ最近の歴史の中でも最も重要なものになることが決まっていた。
バルデスの後釜として、ドイツ・ブンデスリーガ1部のボルシア・メンヘングラッドバッハ(Borussia Moenchengladbach)に所属する21歳のGKマルクアンドレ・テル・シュテーゲン(Marc-Andre ter Stegen)の獲得が間近だったバルセロナは、来季に向けた陣容を厚くするため、さらに3選手の獲得を計画していた。
バルセロナはすでにセンターバックの選択肢が限られており、プジョルの後を託す選手が見つからない場合、下部組織のラ・マシア(La Masia)に多大なプレッシャーがかかることになる。
■傷ついた評判にさらなる痛手
バルセロナは企業スポンサーではなく国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)のロゴをユニホームの胸に入れ、ラ・マシアからの選手が多数を占めるチームをジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督が率いて世界最高のチームと目され、数年前までは「クラブ以上の存在」というモットーの下で世界中から称賛されていた。
しかし、グアルディオラ監督退団と同時にバルセロナはカタール航空(Qatar Airways)とコマーシャル契約を結び、さらにネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)の移籍騒動によりサンドロ・ロセール(Sandro Rosell)前会長が辞任し、クラブは脱税疑惑で告発された。
■本拠地改修の会員投票の行方
今回の処分は、総額6億ユーロ(約850億円)をかけるカンプ・ノウ・スタジアム(Camp Nou stadium)改修のソシオ(会員)投票を5日控える中と、ジョゼップ・マリア・バルトメウ(Josep Maria Bartomeu)会長が率いる多くの問題を抱えるバルセロナの役員会にとっては最悪のタイミングとなった。
1月のロセール前会長辞任時に新会長選挙を行わなかった役員会に対し、バルセロナのサポーターが会員投票で不満の声をぶつけるものと予期されている。
■シーズン最高潮の時期に大きな障害
FIFAは、1日に行われた欧州チャンピオンズリーグ2013-14(UEFA Champions League 2013-14)準々決勝のアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)戦で、バルセロナが1-1で引き分けた半日後に今回処分を下した。
ヘラルド・マルティーノ(Gerardo Martino)監督率いるバルセロナは、残り7試合となったリーグ戦で首位に立つアトレティコを勝ち点1差で追っており、16日にはスペイン国王杯(Copa del Rey 2013-14)決勝でレアル・マドリード(Real Madrid)と対戦する。
選手やコーチ陣は、三つどもえのタイトル争いに集中するためにも、ピッチ外のネガティブなニュースを遮断しなければならない。
■下部組織の有望株を失う可能性
下部組織の卒業生の大半が地元カタルーニャ(Catalonia)地域出身とはいえ、バルセロナはスペイン国外からも幼い才能を獲得している。
最も有名なリオネル・メッシ(Lionel Messi)は、13歳で母国アルゼンチンを後にしてバルセロナに加入し、その後4度世界最優秀選手に選出されている。
FIFAの取り締まりが、新たなメッシを探そうとする今後のバルセロナを脅かす可能性もある。【翻訳編集】 AFPBB News