
世界選手権第1日(26日、さいたまスーパーアリーナ)男子ショートプログラム(SP)が行われ29番に登場した羽生結弦(19)=ANA=は冒頭の4回転ジャンプで転倒するなど、ミスが響き91.24点で3位発進した。ソチ五輪で5位入賞した町田樹(24)=関西大学=は、SPでの自己ベストを更新する98.21点で首位に立った。25番目に登場した小塚崇彦(25)=トヨタ自動車=は85.54点で6位だった。
静寂を金切り声が切り裂いた。「ユヅ、愛してるっ~」。女性ファンの叫びがこだました後、ゲイリー・ムーアの『パリの散歩道』が流れ出す。哀愁漂うエレキギターに身を委ねた羽生は、冒頭の4回転トーループで派手に転倒した。
「4回転トーループの失敗は悔しい。ちょっとした過信、気の緩みがあった」
練習リンク観覧でも有料措置が実施される熱気ぶり。プラチナチケットを手にした1万8000人超満員のスタンドからは、絶叫にも似た黄色い歓声が飛んだ。その重圧がのしかかり、ソチ五輪でたたきだした世界最高得点101・45点を10点以上下回った。
町田だけでなく、ともにブライアン・オーサー氏(カナダ)に師事するハビエル・フェルナンデス(スペイン)にも後れを取る3位発進。「きょうはきょう。あさってはあさって」と28日のフリーへ頭を切り替えた。