
2020年東京オリンピック・パラリンピックをめぐり、川口市の奥ノ木信夫市長らは24日、大会組織委員会の森喜朗会長と日本スポーツ振興センターの河野一郎理事長を訪問し、メーン会場となる新国立競技場の聖火台について、1964年の東京オリンピックに続き、川口鋳物の製品とするよう求めるなど3項目の要望書を提出した。
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現国立競技場のバックスタンド最上部に設置された聖火台は、川口市の鋳物職人、鈴木萬之助さんと三男の文吾さんが鋳造した。高さと直径が約2・1メートル、重量は約2・6トン。東京オリンピックの開会式で華やかに聖火が点灯され、感動を誘った。以後も同競技場のシンボルとして、川口鋳物の声価を高めてきた。
この日は奥ノ木市長や川口商工会議所の児玉洋介会頭、川口鋳物工業協同組合の細野博隆専務理事らが東京都新宿区の国立競技場内にある日本スポーツ振興センターを訪問。森会長らに対し、(1)オリンピック関連施設の建設などに川口の景観材鋳物製品や植木・花卉(かき)などの活用(2)新国立競技場の聖火台に川口鋳物の製品を発注(3)新国立競技場の建設期間中、川口市で現聖火台を活用-を要請した。
奥ノ木市長は「前回の東京オリンピックと同様に、聖火台はぜひ川口鋳物の製品を」と強調。児玉会頭は「聖火台は里帰りさせていただき、広く市民にPRしたい」と訴えたという。
これに対し、河野理事長は現聖火台の活用について「いろいろなところから要望があるので考えたい」と語り、地方展示に理解を示したという。
日本スポーツ振興センターによると、現国立競技場は7月中に解体工事に着手する。聖火台は取り外し、新国立競技場が完成後は同競技場で保存される予定となっている。(石井豊)