
フィギュアスケートの世界選手権第3日は28日、さいたまスーパーアリーナで行われ、男子フリースケーティングでは、世界選手権初出場でSP首位スタートの町田樹(関西大学)。フリー184.05点、合計282.26点で2位。羽生結弦(ANA)にわずか0.33点差逆転され、無念の銀メダルだったものの自己ベストを大きく更新した。
以下は町田の演技後のコメント。
■町田樹「もう何も悔いがないくらい、瞬間瞬間出し尽くした」
「(力使い果たした?)しんどかったんですけど、すべてを出し尽くしました。いやぁ、途中で倒れるかなと思ったんですけど、最後までやり切ったつもりです。悔いはないです。
(今日その衣装を選んだ理由は?)悩んだ結果、最後の『火の鳥』はこの衣装でいこうと。
(得点が出たときの心境は?)一応パーソナルベストなので、とても光栄です。でもまだまだプログラムに粗があったり、小さなミスがあったので、まだ伸びしろがあるなと実感しています。
(演技終わった瞬間は?)もう何も悔いがないくらい、瞬間瞬間出し尽くしたので、どんな結果になろうが悔いはないなと。
(スタンディングオベーションがすごかったが?)本当に気持ち良かったですね。パフォーマーとして最高の瞬間だったと思います。
(得点を見たとき一瞬顔をしかめたが、それは疲れ?)そうですね。本当にやばいと思ったんですよ。でも最後だし、絶対に後悔したくなかったので。
(アクセルのあたりがやばかった?)そうですね。根性でした。
(顔が真っ白だったが?)『火の鳥』を完成させようという純粋な思いだけで、氷の上に立ったんですけど、やっぱり1位という順位や、98点という点数を自分の中で拭い去ることができなくて、今季で一番感情のコントロールが難しかったです。五輪よりも難しかったです。ただ、今季を通してまったく悔いはないです。やり切りました。本当にそれは周りの方の温かいサポートであったり、たくさんの応援だったと思います。本当に皆さんに感謝しています。
(途中やばいと思ったのは?)体力的にも精神的にもですね。欲は出ていて、その中での演技だったので。アスリートの町田樹とアーティストを志す町田樹のバランスが崩れかかっていたので、コントロールが難しかったですね。
(どのようなときにそれを感じた?)4回転の最初から空中で失敗したと思ったんですよ。そこから呼吸もペースも乱れていて、最初から非常に厳しかったんですけど、今季最後の舞台だし、『ここで負けてたまるか』という思いだけでやってきました。
(そういう状態で演技したのは初めて?)いや、ソチもそんな感じでした。そう考えたらソチは良い経験だったと思います。まだまだ自分に伸びしろがあるなと実感したので、来シーズンも現役を続行しますし、しっかりレベルアップして、もう来シーズンの準備も始めていますし、プログラムの構想も始めています。また新しい町田樹を見せられるように頑張りたいと思います。
(失敗したと思った4回転を降りられた理由は?)最後まであきらめなければ分からないということですよね。ソチも絶対に空中で降りられると思って失敗したわけですから。逆に今回はやばいと思っても、最後まであきらめずに力強く進めば、神様やみんなの思いが助けてくれるのかなと思います。
(『火の鳥』はどういうプログラムだったか?)本当に地獄を共にしたし、天国も共にしました。2年間、『火の鳥』を踊ってきましたが、僕の人生が凝縮されているなと思いましたね。『火の鳥』と『エデンの東』の歩んだ時間は僕にとってかけがえのないものになりました。
(ソチを経験して成長した部分は?)やっぱりどんな状況でも、絶対にあきらめず強く進んだら、何か得るものがあると思ったし、たとえ失敗しようともくじけずに前へ進めば、絶対に自分が望む光が手に入るんだと、ソチのみならず今シーズン特にそれを学んだと思います。
(アスリートの部分とアーティストの部分、どちらが今日は多く出た?)せめぎあいですよ。うまい具合にバランスを保つのがすごく難しかったです」