
横浜DeNAに“逆転現象”が起こった。14日、2軍のイースタン・日本ハム戦(横須賀スタジアム)に、監督批判を理由に降格中の中村紀洋内野手が「3番一塁」、左太もも肉離れが癒えたブランコ内野手が「4番DH」でスタメン出場。不振の三浦大輔投手が先発を務める豪華版。相手の先発は“ハンカチ王子”斎藤佑樹投手だった。
大村2軍監督は「もちろん彼らは2軍にいるべき選手ではない。お客さんは、いっぺんに見られて喜んだと思いますけど」と苦笑を浮かべた。
中村は3タコ。ブランコは斎藤佑から痛烈な中前打を放つなど3打数1安打。三浦は5回1安打無四球無失点の快投で、DeNAが10-0で大勝。ちなみに斎藤佑は味方の失策で走者をためて3ランを浴びるなど、5回4安打4失点(自責点0)だった。
一方、この日の横浜スタジアムで中日と戦った1軍は、スタメン9人の総年俸が3億5950万円。チーム最高年俸のブランコ(2億円)と同2位の三浦(1億8000万円)2人の合計額を下回った。この日に限っては選手の知名度も2軍の方が断然上。2軍戦に訪れた観客753人にとっては、1軍戦より見応えがあったかもしれない。
チームには、このほど契約したキューバの至宝、ユリエスキ・グリエル内野手が6月上旬にも1軍合流の予定。4人の外国人出場枠は先発要員のモスコーソ、セットアッパーのソーサ、攻守の要バルディリスと満席だけに、ブランコも危機感いっぱいだ。
ブランコは16日に1軍復帰したが、中村はクリーンアップ当確のグリエルが加われば、昇格へのハードルは高くなる。
世代交代の波も押し寄せる中、“2軍が似合わない男たち”がこのまま据え置かれる可能性があるのだ。 (宮脇広久)