
ヨーロッパの多くの伝統国にとって、今回は難しいワールドカップ(W杯)となった。だが、少なくとも欧州の1カ国が準決勝に進むことは約束されている。金曜日のマラカナンで、フランスとドイツが激突するためだ。
この対戦カードですぐに思い出すのは、有名な1982年W杯準決勝での対戦だ。3-3の同点からPK戦で西ドイツが勝利を収めたこの試合は、GKハロルト・シューマッハーがフランスFWパトリック・バチストンに食らわせたあまりにも暴力的なタックルでも知られている。
ドイツは今回で9大会連続の準々決勝進出。だがヨアヒム・レーブ監督のチームは、初戦でポルトガルに4-0の大勝を収めながらも、その後の試合では納得のできる戦いを見せることができていない。
決勝トーナメント1回戦ではアルジェリアを延長戦の末に2-1で撃破したものの、ドイツ国内ではチームのパフォーマンスや戦術やスタイルをめぐって大きな議論が巻き起こることになった。
レーブ監督がラインナップを検討する上での一つの重要な課題は、キャプテンのフィリップ・ラームを中盤と右サイドバックのどちらに起用するかだ。メスト・エジルとマリオ・ゲッツェの低調なパフォーマンスも一つの論点となっている。
体調不良のためアルジェリア戦を欠場したマッツ・フンメルスの復帰はドイツにとって後押しとなりそうだが、シュコドラン・ムスタフィはハムストリングの負傷のため大会を終える見通しとなった。
攻撃陣では、アルジェリア戦に交代出場してゴールを決めたアンドレ・シュールレの先発出場が見込まれている。前線を率いるのは今回もトーマス・ミュラー。W杯での通算得点記録更新が懸かるミロスラフ・クローゼはまたもベンチからチャンスを待たねばならないようだ。
グループステージの北部地域での試合も含めた過酷なスケジュールに疲弊している様子のドイツとは異なり、ナイジェリアを2-0で下したフランスはよりフレッシュな状態で対戦を迎えることができそうだ。
フランスもベスト16の試合では精彩を欠いたとはいえ、大会を通して流れるようなサッカーをプレーしてきた。ディディエ・デシャン監督は攻撃のオプションを巧みに活用することができている。
ポール・ポグバにとっては、21歳にしてなぜ世界屈指のMFの一人と評価されるのかの理由を見せつけるための舞台が整えられた。初のW杯出場となったユヴェントスのMFは、ここまで安定しないパフォーマンスを見せてきたが、ナイジェリア戦では貴重な同点弾を記録するなど試合を決められる力を垣間見せている。
ハムストリングに問題を抱えていたママドゥ・サコも回復したものの、先発に復帰することはないかもしれない。ナイジェリア戦ではローラン・コシールニーが好プレーを見せ、レ・ブルーは無失点で試合を終えた。
これまでの試合ではメンバーを入れ替えてきたデシャン監督だが、ドイツ戦で予想される唯一の変更は、オリヴィエ・ジルーに代えてアントワーヌ・グリーズマンが先発に入ることだけだ。レアル・ソシエダ所属のウインガーはナイジェリア戦で交代出場し、フランスの攻撃を活性化させていた。
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