
中国の国家食品薬品監管総局は乳幼児用粉ミルクの品質向上対策として、国内メーカーの生産許可について再審査し、5月30日、改めて生産を認められたメーカー、82社のリストを発表した。審査に合格できなかったなどの理由で許可を得られなかった企業51社は、生産を停止する。新華社が同日伝えた。
中国では2008年、国産メーカー、三鹿集団の粉ミルクに有毒物質のメラミンが混入されていた事件が大きく報じられ、国民の間で粉ミルクの品質への懸念が拡大。そのため香港などで海外製のミルクを買い占めたり、海外から取り寄せたりする人が増え、各地で品不足を引き起こすなど、中国の粉ミルクをめぐる混乱は長引いた。
こうした中、中国当局は国産品や国内で販売される商品について信頼回復に向けた取り組みを加速させている。今回の生産許可の再審査に加え、5月初めには中国への輸入を認める海外メーカーのリストを発表した。
中国の乳業分野に詳しい専門家の宋亮氏は新浪財経の取材に対して、「メーカーの3分の1以上が市場から淘汰(とうた)されるという結果は、ほぼ予想と合致する。ただ、当局の審査は中国企業に非常に厳しく、海外企業には甘い。政策的なアンバランスがみられる」と指摘。また、今後2~3年で82社のうちさらに20社以上が淘汰されるとの見方も示した。(編集担当:古川弥生)(イメージ写真提供:123RF)