
河北省保定市阜平県の農村部で9日午後9時半ごろ、酒造会社が使用していた冷蔵倉庫が爆発した。続いて火災が発生し、駆けつけた消防が消火に当たったが、翌10日午前3時ごろまで燃え続けた。燕趙都市報などが報じた。
爆発は2回繰り返されたとみられている。近隣住民のひとりは、強烈な震動を「最初の爆発音と共に、家の門も地面も飛びあがった」と表現。「2度目にドーン! と来たときには、(火災が発生しており)夜空に真っ黒な煙がたなびいていくのがよく見えた」という。やや遠くにいた人は「遠雷のようなドーンという音が2発響いた」と報告した。
倉庫は複数の棟があった。爆発が発生した棟は完全に破壊され、周囲に飛び散った。爆発した隣の倉庫も門が押し倒され、割れた窓ガラスが倉庫内に飛び散った。周辺の民家でも、窓ガラスが屋内に吹き飛び、窓枠も変形するなどの被害が出た。
倉庫があった場所は元耕作地だった。地元の人によると「よい農地だったのだが」という。酒造会社が借り受けて倉庫を建てて使っていた。「冷蔵装置の圧縮機が爆発した」、「違法に保管していた火薬類が爆発した」との2つの見方があり、当局が調べを進めている。
倉庫には、宿直の「守衛のおじいさん」がいるはずだったが、爆発発生時にはたまたま外出していた。同爆発で死傷者は出なかった。
河北省では10日未明にも、衡水市内で工場が爆発する事故が発生した。地元紙の燕趙都市報は11日付に掲載した保定市内の爆発事故を伝える記事で、「爆発に遭遇した場合の対処法」を紹介して、読者に注意を促した。
まず、爆風がやってくるのとは反対方向に頭が向かうようにうつぶせになり、顔を地面や床につけてできるだけ頭を低くする。屋外で溝などがあれば、その中に体を横たえる。屋内ならば、近くの頑丈な机や椅子の下に体を隠すことも有効。
口は開いたままにする。爆発音による鼓膜の損傷をできるだけ軽減するためだ。鼓膜が破れた場合、その後も聴力を回復できない恐れがある。
爆発の瞬間には呼吸を止める。避難時には低い姿勢を保つ。あわてて不用意に走ったり、大声で叫んだりしない。有毒な粉塵やガスが発生している可能性があるので、タオルや衣服で口や鼻を覆う。
負傷者がいる場合、気管に土砂を吸い込んでいる場合があるので、呼吸を確保するために取り除く。呼吸や心臓が停止していた場合には人工呼吸や心臓マッサージを施す。出血者には止血をする。脊柱を損傷している負傷者もいるので、搬送時には水平の姿勢を保つようにする。(編集担当:如月隼人)