
フィギュアスケートの世界選手権は27日、さいたまスーパーアリーナで行われ、女子ショートプログラム(SP)では、今季限りでの引退を表明している鈴木明子(邦和スポーツランド)が自己ベスト更新の71.02点で4位につけた。首位は浅田真央(中京大)。トリプルアクセルを決めるなど会心の演技を見せ、約5年ぶりの自己ベストとなる78.66点をマーク。女子SPの世界最高得点を更新した。2位は、ソチ五輪銅メダルのカロリーナ・コストナー(イタリア)で77.24点。3位はユリア・リプニツカヤ(ロシア)で74.54点。村上佳菜子(中京大)は60.86点で10位。
女子フリースケーティングは29日に行われる。
以下は鈴木の演技後のコメント。
「(終わった瞬間の気持ちは?)やり切れて良かったなという安心の気持ちと、すごくショートを滑っていくにつれて、お客さんの気持ちも高まってくるような演技だったので、助けられたなと。今この場所で、この瞬間にこういう演技ができて良かったなと思いました。(最初のジャンプに向かっていくときは何を考えていた?)ちょっと練習のときからジャンプが上に上がりずらかったので、特に3回転-3回転は先生から『上にいくのを忘れないように』と言われていました。あとはスピードを意識していたので、最初は技術的なことを考えていましたね。(それができた理由は?)練習ではジャンプが不安定で、なかなかパーフェクトに滑れていなかったんですけど、今できることをやれればいいと、思い切りよくいくことができたし、ショートも滑るのが最後だと思っていったので、どんなことがあっても最後まで気持ち良く滑ろうと思っていました。そういった点で気持ちが向かっていくことができたので、それは良かったですし、なかなか今シーズンは3回転-3回転をうまく決めることができていなかったので、最後までできなかったら嫌だと思って、それができて良かったなと思います。
(終わってから先生とはどんな言葉を交わした?)『良かったね、できて』と言われました。先生もすごく笑顔で迎えてくれたので、それがすごくうれしかったです。(プログラムに込めた思いは?)一番は先生の大好きな曲で、良い演技として先生の記憶に残ればいいなと思っていました。あとは今まで支えてくれた方々、バイオリニストの古澤(巌)さんは来られなかったのですが、編曲を手がけてくれた平沼(有梨)さんは来てくれたので、この曲を手がけて良かったなと思ってもらいたいと思いました。一言で言えば感謝の気持ちを込めて滑りましたね。ほぼ出し切れたと思います。
(フリーはどんな思いを込めて滑る?)今日も6分間練習が始まる前に、階段を上がって、お客さんを見ていたら、滑る前から感極まりそうでした(笑)。実際、リンクに乗ったらいつもの試合と同じで、集中してやろうと思っていたので、そこまで感じている余裕はなかったです。ただリンクに来る前のバスの中で1人で考えると、最後なんだと思っていましたね。
(全日本と同じ会場で気持ちは盛り上がった?)そうですね。全日本で良い演技ができたし、滑走順も日本人選手で並んでいました。いつも中京大で練習するときに、曲かけの順番のそのままで(笑)。気持ちとしては心強かったですね。お客さんも暖かく後押ししてくれたので。(フリーに向けて)本当に悔いなく最後までやり切って、『これが私自身のスケートです』と言って終われるように、自分のすべてを込めて滑りたいと思います」