
フィギュアスケートの世界選手権第4日は29日、さいたまスーパーアリーナで行われ、今季限りでの引退を表明している鈴木明子(邦和スポーツランド)は、フリー122.70点、ショートプログラムとの合計は193.72点で6位だった。
「やっぱり全然ベストな演技ではなかったので、悔しさは残ります」と演技後に語った鈴木。しかし、「人よりも長くこうした素晴らしい競技生活を送ることができたので、その点においては幸せなスケート人生だったと思います」と笑顔を見せると、「選手生命が長くなってくれたらいいなというのが、私の願い」と、次の世代も長く選手生活を続けてくれることに期待を込めた。
今後については「スケートは好きなので、プロスケーターとしてはずっと滑っていきたい。振り付けも勉強してやっていけたら」と、第2の人生の展望を語った。
以下は鈴木のコメント。
■鈴木明子「最高の仲間と一緒にこうやって頑張れて幸せ」
「(演技はどうだった?)思い描いた演技ではなかったので、悔しい思いもありますけど、なんかちょっと思うのは人生はこんなものなのかなと。最高の演技で終わることがどれだけ難しいというのが分かりました(笑)。最初のジャンプがダブルになってしまって、『あっ!』って思ったんですけど、本当に最後まであきらめずに何があってもやるという気持ちだったので、今まで自分がやってきた中でもそれがすべてでしたし、とにかく精一杯やろうと思って切り替えて、危ないながらも最後まで滑りました。
(心残りはあるか?)あります。やっぱり全然ベストな演技ではなかったので、悔しさは残ります。競技生活はこれで終わりますけど、まだ人生は長いと思っているので、これが次の自分の人生に生きてくると思いますし、今日は本当にこうした素晴らしい会場で、素晴らしいファンの皆様とともに、自分の競技生活の最後を過ごせたことが幸せです。今は感謝の気持ちしかないです。(先生からは)『あまり良くはなかったけど、最後まで頑張ったね』とは言ってくれました。私ももちろん悔しいんですけど、先生も悔しいと思います(笑)。
(これだけ長く競技生活を続けられたのは?)やはり1度病気で滑れなくなったことが、自分が大学卒業後も続けようと思ったきっかけだったので、本当に無駄ではなかったと思いますし、人よりも長くこうした素晴らしい競技生活を送ることができたので、その点においては幸せなスケート人生だったと思います。
(昨日、誕生日だったが何か後輩2人からもらった?)昨日の朝、カナ(村上佳菜子)から写真をムービーにまとめた動画が届きました。過去のいろいろな写真を集めて、それを動画にして送ってくれて、すごくうれしかったですし、あとは試合の最中だったので、みんなから『おめでとう』と言われました。『何歳になったの?』と茶化されました(笑)。
(29歳で最終グループを滑ったが?)それは私も今日思って、カロリーナはずっと一緒にやってきた仲間で、こうやって自分がここにいるのが、自分のことなんですけど、夢のような、奇跡のようなそんな気持ちで、一緒に戦ってこれたことがスケートをやってきて良かったなと思いました。最高の仲間と一緒にこうやって頑張れて幸せです。
(後に続く人にもメッセージとなったが?)私は要領悪く長く続けてきましたけど、選手生命が長くなってくれたらいいなというのが、私の願いなので、続けていくためにはいろいろな方のサポートが大事ですし、リンクも必要です。そういったところが次の世代につながっていく例になれればいいなと私は思っていたので、私を踏み台にして、皆さんは羽ばたいていってほしいと思います(笑)。本当に体を壊したときに、もうこれ以上、そういう選手は出てきてほしくないなと思ったので、けがももちろんですけど、病気にはすごく気をつけて、できるだけ長く選手生活を続ければ、もちろん悔しいことや悪いこともありますけど、必ずやってきてよかったと今日私が味わった瞬間を迎えられると思うので、それを伝えられたら良かったと思います。
(次は何をしたい?)スケートは好きなので、競技はこれで終わりですけど、プロスケーターとしてはずっと滑っていきたいと思いますし、振り付けも勉強してやっていけたらいいなと思っています。たぶんスケートはずっと好きで、これから違った形でスケートの楽しみ方があると思うので、次のスタートという感じです。
(フィギュア人生を一言で表すと)難しいですね(笑)。一言で言うと『ライフ』という感じですかね」