
主に小児が感染するA群溶血性レンサ球菌咽頭炎の患者報告が増えている。国立感染症研究所がまとめた5月12日から18日までの週の患者報告数(小児科定点医療機関約3000か所)は、前週比1.7倍の定点当たり2.78人を記録。新潟県や福岡県などでは、一部の保健所管内で警報基準値を超過した。過去10年の同期に比べて2番目に多い報告数となっており、患者が増加傾向の自治体では警戒を強めている。【新井哉】
同研究所がまとめた5月12日から18日までの都道府県別の患者報告数では、新潟が5.44人で最も多かった。以下は山形(4.73人)、鳥取(4.37人)、福岡(4.23人)、埼玉(4.09人)、石川(4.03人)、長崎(3.89人)、北海道(3.87人)、福井(3.73人)、群馬(3.57人)などの順だった。
保健所別では、北海道の滝川(16.75人)、岩見沢(11.6人)、富良野(10.5人)、深川(10.0人)、新潟の十日町(16.0人)、柏崎(10.67人)、魚沼(10.5人)、新発田(10.2人)、福岡の福岡市早良区(9.67人)、粕谷(9.33人)などで警報基準値(8.0人)を超過している。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は、レンサ球菌が引き起こす感染症で、主に小児の間で発生し、冬季や春から初夏にかけて流行する傾向がある。鼻汁や唾液中の菌の飛散などで感染し、家庭や教育施設での集団感染が多い。予防法は、患者との接触を避けるほか、うがいや手洗いなどが有効とされている。