
【サンパウロ】ブラジルのフェルナンデス・スポーツ副大臣は28日、ブラジルやその他の開発途上国が大きなスポーツ大会を成功裏に終わらせる能力を先進国が疑問視していることについて、その見方には偏見が含まれていると指摘した。
フェルナンデス副大臣は電話による記者会見で、「総じて(国際)社会には、発展途上国が世界的なスポーツ大会で大きな成果を上げる能力に偏見を持つ見方が一部にある。彼らは途上国がそのような大会を運営する能力を疑問視しているのだ」と述べた。
ブラジル国内外のメディアは何カ月にもわたり、6月に開幕するサッカー・ワールドカップ(W杯)ブラジル大会に関連するスタジアムの建設やその他のプロジェクトの遅れを報じている。メディアはまた、交通機関の労働者や警察官によるストライキを非難し、ブラジル各地を訪れる観光客の安全に疑問を投げかけている。
W杯は6月12日にサンパウロで開幕する。
フェルナンデス副大臣はメディアからの批判について、「メディアの報道キャンペーンが問題ではない。偏見が存在していることが問題なのだ」と述べた。
同副大臣は、ブラジルでは1カ月にわたる大会トーナメントへの準備が整っていると述べ、ブラジルが主催国として大会を成功裏に終える力があることに世界が驚くことを確信していると述べた。同副大臣の発言は、W杯に行く人々の安全を保証している他のブラジル当局者の発言と一致する。
同副大臣はまた、政府支出を擁護した。同副大臣は、大会が行われる12のスタジアムの建設ないし改修にかかる費用の平均は、歴代W杯でかかった費用と同程度だと述べた。
同副大臣は、W杯に合わせて建設される多くのプロジェクト、とりわけ公共交通機関に関連するプロジェクトは、大会が終わった後も長期間にわたって開催都市の市民の生活を改善させるだろうと述べ、W杯開幕までに間に合わないプロジェクトも同様だと強調した。
ブラジルW杯開催に関連する費用が高額なことや、教育や公衆衛生といった面で公共サービスが悪いことが批判の的になっている。とりわけブラジル国民は不満を募らせており、過去1年間に何度も街頭で抗議活動を行っている。
By JEFFREY T. LEWIS