■球宴初出場でMVP
強い浜風のため左打者には不利とされる甲子園で、柳田が豪快な弾丸ライナーを左翼席に突き刺した。
「思い切って、ボールをたたきつぶそうと思っていました。本塁打はでき過ぎ。最高でした!」
六回1死二塁の第4打席。大きなフォロースルー、そっくり返るほどのフルスイングが、4万5千の大観衆をどよめかせた。一回は藤浪から左前打を放ち、二回も右前打、七回には中前打。四回の守備では、二塁走者のブランコ(DeNA)を本塁で刺すなど攻守で大活躍し、初出場の球宴でMVPを獲得した。
2年前に現役を引退した小久保(現侍ジャパン監督)から「後継者」に指名された男は、ことし1月の自主トレで秋山監督が「柳田をあいつみたいにしたい」と名前を挙げた糸井(オリックス)に弟子入り。その成果か、1位の糸井と首位打者争いを演じるまでに成長した。
「あした福岡に無事に帰れるよう、気をつけます」とちゃめっ気も十分。新たなスター誕生の予兆だ。(喜瀬雅則)
<全英オープン 3日目◇19日◇ロイヤル・リバプールGC(7,312ド・パー72)>
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英国にあるロイヤル・リバプールGCを舞台に開催中の海外男子メジャー「全英オープン」の3日目。2オーバー56位タイから出たタイガー・ウッズ(米国)は5バーディ・1ボギー・1ダブルボギー・1トリプルボギーの“73”と1つスコアを落とし、トータル3オーバーで最終日を迎える。
この日は悪天候のため大幅にペアリングが変わり、インスタートの最終組となったウッズ。最初の10番をバーディとすると、11番では7メートルのパットを沈め連続バーディ。巻き返しに向け最高のスタートを切る。その後バーディとボギーを1つずつ重ねフロントナインを3バーディ・1ボギーとスコアを伸ばして折り返す。
後半もここまで初日ボギー、2日目はダボを叩いていた1番でバーディを奪う滑り出し。しかしここまでの2日間ボギーとしていた続く2番で痛恨のダブルボギー。そして7番ではトリプルボギーで万事休す。最後の9番でバーディを奪い意地を見せるが、トータル3オーバーの58位タイの位置から明日戦うこととなった。
ここまで鬼門となっているロイヤル・リバプールGCの1番ホールから3番ホールでの苦戦が目立っているが、今日は1番でバーディを奪ったウッズ。2日目、3日目とスコアを落としているがツアー復帰2戦目とは思えないプレーも随所に飛び出している。明日の最終日、8年前に湧かせたファンの前をもう一度沸かせる準備は出来つつある。
(撮影:岩本芳弘)<ゴルフ情報ALBA.Net>
7月19日(土)第14ステージ:グルノーブル~リズール(177km)
最後の1級山岳リズールへの上りは、先頭集団に続いてメイン集団はアージェードゥーゼルがペースを上げて1分差で突入する。
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先頭からはアタックが繰り返され、残り8kmでラファル・マイカ(ティンコフ・サクソ)が単独先頭に立つ。
メイン集団はこの上りで10数人に絞り込まれる中、残り4kmでマイヨジョーヌのビンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ)がアタック。これに反応できたのは、総合6位のジャンクリストフ・ペロー(アージェードゥーゼル)のみ。一方、総合2位のアレハンドロ・バルベルデ(モビスター)は徐々に遅れていく。
序盤から逃げ続けていた先頭のマイカだが、追い上げる後続を振り切り、自身初のツールのステージ優勝を獲得。第10ステージでリタイアしたエースのアルベルト・コンタドールに勝利を捧げた。
ステージ2位は24秒差でニーバリ、3位は26秒差でペローが入った。
総合首位のニーバリは、2位のバルベルデとの差をちょうど1分広げて4分37秒差とし、楽々とマイヨジョーヌをキープした。
マイヨブランのロマン・バルデ(アージェードゥーゼル)は、ライバルのティボー・ピノ(FDJ)と同タイムでゴールし、ピノから16秒差でジャージと総合3位の座を守った。
山岳賞は、このステージで2つの山岳をトップ通過したホアキン・ロドリゲス(カチューシャ)がマイヨブランアポアルージュを奪い返している。
マイヨベール(ポイント賞)は、変わらずペーター・サガン(キャノンデール)。敢闘賞はこの日も逃げに乗ったアレッサンドロ・デマルキ(キャノンデール)が、2日連続で受賞している。
通過順位
フィニッシュ(177km)1級山岳:リズール
1.ラファル・マイカ(ティンコフ・サクソ)20ポイント
2.ビンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ)16
3.ジャンクリストフ・ペロー(アージェードゥーゼル)12
4.ティボー・ピノ(FDJ)8
5.ロマン・バルデ(アージェードゥーゼル)4
6.ティージェイ・バンガーデレン(BMCレーシング)2