7日、16日付けでJ1・セレッソ大阪の日本代表FW柿谷曜一朗がスイスのバーゼルへ完全移籍することが発表された。ここ数日、移籍に関する質問に対しては明言を避けていた柿谷だが、この日は練習後に報道陣に対応。移籍の事実を認めた。
ただし、「自分の口からサポーターに伝えたかった。自分の口からみんなに(移籍を)言えなかったことが残念だった」というフレーズを繰り返し、「サポーターあってこその自分、ということを誰よりも分かっている。もう少し(移籍を伝える)方法はなかったのかなと思う」と沈痛な面持ちで話した。さらに、「サポーターになんて言ったらいいか、ということは難しい。消化したとも思っていない。今言えるのは、サポーターに申し訳ないな、ということ」と、最後まで、自らを応援してくれるファン・サポーターに対してのコメントに終始した。
その後、報道陣に対応した勝矢寿延強化部長は、「彼を失うことは痛いけど、決定したことなので、『頑張って来い』と送り出したい」と強化としての指針を示し、新戦力獲得などについては、「リストは常に持っている。これから考えないといけない」と話した。
取材協力:サッカー専門新聞エル・ゴラッソ(C大阪担当 小田尚史)