イングランドにあるロイヤルバークデールで行われている海外メジャー「全英リコー女子オープン」の3日目、4バーディ2ボギー1ダブルボギーの「72」で回った宮里藍は、日本人最上位となる通算1オーバーの17位タイ。首位と5打差の好位置で残り18ホールの勝負に挑む。
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3日間54ホールを終えて、ボギー(かそれより悪いスコア)を叩いたホールはわずかに6つで、これは朴セリと並んでフィールド最少。フェアウェイキープも74%で8位にランクされている。あとはパッティングが決まるかどうか。平均パット数50位という成績を見ればパットの不安が頭をよぎるが、状態は数字ほど悪くはない。
初日はきわどいパーパットやボギーパットを沈めて「良いパットが決まってくれた」。だが、2日目はパットの状態が良いことで逆に「“決めたい”が“決めなくちゃいけない”に変わってしまった。それを抑えるのに余分なエネルギーを使った」と、繊細な部分のコントロールに苦心した。
決勝ラウンドに入った3日目、17番(パー5)で下り2メートルのバーディパットがカップ寸前で止まったが、このメカニズムも宮里の中では明確だ。「(パッティングストロークの)動きが昨日より良く、力が抜けて打てていて、球が思ったより転がっていた。それで前半はオーバー目だったので、それを意識しすぎて後半タッチが弱くなったところがある」。
この日、会場には次週「全英オープン」に出場する兄・優作も観戦に訪れた。「海外で会えることは本当にもう無いかもしれないので、顔を見たときは嬉しかった」と喜んだ妹。一方の兄はショットがびた一文曲がらない」と妹のプレーに舌を巻いた。「全米オープン」での長兄・聖志に続いて得た心強い応援を、最終日の力に変えたい。(英国サウスポート/今岡涼太)
格闘技イベントRISEの記念すべき第100回大会「RISE 100 ~BLADE 0~」が12日、東京・大田区総合体育館で行われた。
メインイベントは2005年以来、9年に渡り対日本人無敗を続けるムエタイ戦士ゲーオ・フェアテックスとRISEスーパーフェザー級チャンピオン・小宮山工介の一戦。ムエタイにはない空手の顔面前蹴りを幾度もゲーオに打ち込んでみせた小宮山だが、ヒットに乗じて打ち合いに出たところを逆に左フックで打ち抜かれてダウン(2R)。胴回し回転蹴りなど大技で挽回を狙った小宮山だがダウンを獲り返すには至らず、判定負けで日本人初のゲーオ超えはならなかった。
セミファイナルではDREAMで桜庭和志と激闘を繰り広げたゼルグ“弁慶”ガレシックとRISEでヘビー級&ライトヘビー級の2階級を制した上原誠が対戦。ゼルグのヒザを受け先制ダウンを喫した上原だったが、野球のピッチングフォームのように豪快に見舞う右スイングフックで反撃。これを側頭部に決めゼルグを守勢に回らせると、再び鋭い一打で側頭部をとらえて1R1分55秒、大逆転のノックアウトに沈めた。試合後は交際中の彼女をリングに呼び込み、Krushの山崎秀晃、DEEPの北岡悟に続き公開プロポーズを行い、結婚の了承を得ることに成功。勝利後の公開プロポーズが格闘技界の潮流となりつつある。
そのほか、アンディ・サワーにリベンジを挑んだ城戸康裕は延長戦までもつれ込む接戦も、ここでサワーが余力と馬力に上回って判定勝ち、日菜太はスロベニアから来日した伏兵サモ・ペティに2RKO負け、ダニロ・ザノリニの持つRISEウェルター級王座に挑んだ長島☆自演乙☆雄一郎は足を掛けてダニロを倒す行為により失格となり、反則負けに終わっている。
<全日本:大阪大会>◇12日◇大阪・ボディメーカーコロシアム第2競技場
世界タッグ王者の秋山準(44)大森隆男(44)組が、メーンでKENSO(39)長井満也組(45)の挑戦を受けた。
相手のラフファイトを真っ向から受け止めて、跳ね返した。最後は大森がオノ爆弾で長井を沈めて、初防衛に成功した。
秋山は、4日に全日本プロレスの新社長に就任したばかり。社長としての初戦を白星で飾った。大会前には「ここ大阪から本当の新生全日本が始まる。皆さんに喜んでいただける試合をやっていきます」とあいさつして、ファンから大きな歓声を浴びていた。
試合後の秋山は、社長兼選手であることの負担について「まだわからないが、あるでしょう。ただやると決めたから。オレがやらなきゃ誰がやると思っているので。体が続くかぎりやります」と話していた。