ドイツがW杯史上初めて7ゴールを挙げる怒濤のゴールラッシュで大勝、4度目の優勝に王手をかけた。W杯では2002年大会決勝戦以来、2度目のブラジルとの対戦。レーウ監督は「相手には2億人のファンがいて、ブラジルの国全体との戦いになる」と話していたが、前半だけで5ゴールを挙げて2億人の夢を砕き、後半のダメ押しゴールで悲劇のどん底に突き落とした。
記録的圧勝の幕開けは前半11分。右CKをファーサイドのFWミュラーがボレーで合わせた。23分には先発起用された36歳のベテラン、FWクローゼが、右足シュートを相手GKに阻まれるも、こぼれ球に素早く詰めて加点した。
02年大会決勝でブラジルに敗れた試合を唯一経験したクローゼは、同試合で2得点したブラジルの英雄ロナウドの持つ記録(通算15得点)を上回るW杯歴代単独トップの通算16得点目を挙げ、「(恒例の)宙返りも忘れていた」ほど。
一気に波に乗ったドイツはその直後にMFクロースが立て続けに2ゴールを挙げて、ブラジルをパニックに追いやった。29分にはMFケディラがMFエジルとのワンツーから5点目。衝撃的なゴールラッシュで観客席から悲鳴が聞こえる中、冷静かつ的確な攻撃で相手守備を容赦なく切り裂いた。終わってみれば、8-0でサウジアラビアを粉砕した02年大会以来の大量得点を奪った。
ドイツの強さの秘密はバランスのいい選手選考だ。02年大会のFWクローゼ、06年大会のMFシュバインシュタイガー、10年大会のMFクロースと過去のW杯で活躍した選手を主力にして、国内で期待の高い20歳のドリブラーMFドラクスラーやFWゲッツェらを初招集。23人中16人がドイツ国内組だった。
中でも相手の脅威となっているのは今大会スーパーセーブを連発している190センチの守護神、GKノイアーだ。所属するバイエルンのグアルディオラ監督からフィールドプレーヤーの練習に組み込まれ、「DF以上の仕事をしてくれている」とレーウ監督も絶賛する。
ドイツ代表は1908年に初めて編成されて以来、常にドイツ人の指揮官で、レーウ監督が10代目。00年欧州選手権のグループリーグで敗退して以来、ドイツ協会が中心となって、10年かけて強い国内リーグと若手を育成してきた。
そのレーウ監督は06年大会後に就任。「パスは浮かせず、転がせ」と選手に言い聞かせ、ロングボールに頼りがちだったドイツ伝統のスタイルと決別を目指した。試合後、レーウ監督は「素晴らしい感情が込み上げている。試合前に練り上げた作戦通りに戦えば、結果はついてくると信じていた。連係と攻守の切り替えが非常に高いレベルにあった」と話した。
1930年から始まったW杯で南米、北中米での開催は過去7度あり、すべて南米勢が頂点に立っている。決勝は、W杯の歴史が示す「欧州勢は南米、北中米で勝てない」というジンクスへの挑戦となる。
昨日「全英オープン」出場を決めた石川遼が10日(木)、合宿を行っている北海道内にある北海道クラシックゴルフクラブにて記者会見を行い、「全英オープン」出場を決めた理由、決意を語った。
石川遼が2年ぶり国内V!この2年間でどこが一番変わったと思う?
この日は午前中ドライビングレンジにて、一緒に合宿を行っている国内女子ツアーで活躍中のアマチュア・柏原明日架らとショットを確認。何度も笑顔を見せるなどリラックスムードの中行われた。
その後会見場に登場した石川。全英出場の率直な気持ちを「まさかの展開」だった表現した。帰国当初は全英に出場できる可能性があったことは本人は分かっておらず、「セガサミーカップ」優勝後も、「もしかしたら全英に出場できるかも」と記者から言われても、落ち着いて考えることができなかったという。そもそも全英への出場を懸けた米ツアー3試合を欠場し、合宿することを決めていたのだ。だが時が経ち、出場できることを知り、素直に喜べた。「出られるのであれば出たいです」と出場を決めた。
現在ショット力向上を目的とする合宿中。特に「基本中の基本であるまっすぐのショット」の精度向上に重きを置いている。その成果は「セガサミーカップ」最終日に向かうにつれ、徐々に現れてきており手応えも掴みつつある。その為、全英に出場せずこのまま合宿を行い、今後に向けてショットを磨く道も考えられた。
しかし石川は合宿を当初の予定である一ヶ月から2週間に短縮し、リバプールに行くことを決意した。その理由をこう語る「今の自分にとってメジャーというのはテストのようなもの。自分が今まで取り組んできたことを全力でぶつけ、その成果、新たな課題をもらうところ」。つまり今後メジャーで優勝するために、メジャーの難しいロケーションの中で今の自分で出来ること出来ないことを見つけるために出場を決めたのだ。「メジャーでの1打は練習場で何百球打つことに匹敵する価値があると思っています」。
もちろん出場するからには上を狙う「予選を通って上位にいけるように頑張りたい」。北の大地を沸かせた男は、自分のこれまでを全てぶつけるために「全英オープン」に挑む決意を固めたのだった。
(撮影:ALBA)<ゴルフ情報ALBA.Net>
大勢の選手が苦しめられた第5ステージ、総合優勝候補の中で一番の成功を収めたのはすでにマイヨジョーヌを着ているビンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ)だった。
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ライバルたちが次々と脱落していく中、チームメイトに守られながらトラブルに巻き込まれることなく先頭集団で走り続け、ステージ3位でゴール。最終的に大きなリードをつかみとった。ツールの公式サイトに掲載されたニーバリのコメントは以下の通り。
「今日の結果には満足だ。マイヨジョーヌのことは考えていなかった。ただベストを尽くして走ることに集中していた。調子はいいよ。このステージの準備はしていたけど、今日の石畳のコンディションは、試走したときとはまったく違っていた。ジロ・デ・イタリアで『ストラーデ・ビアンケ(白い道と呼ばれる未舗装路)』を走ったときとも違う感覚だね。こっちの方がはるかにうまくバイクを操れた。すごく滑りやすかったけどね」
「チームメイトは滑って転んで、何人かいなくなった。でも、最後はヤコブ・フグルサング、リエーベ・ウェストラと最高のチームワークを見せられた。ウェストラは逃げに入って、終盤は僕をアシストしてくれた。すべてがうまくいったよ。コンタドールにこんなに差をつけられるとは思ってなかった。でも、僕は地に足をつけていくよ。まだ先は長いし、山はたくさんある。今日のようなクラッシュも起こりえるんだ」