【ホッケンハイム(ドイツ)17日】F1世界選手権でランキング首位に立っているニコ・ロズベルク(29)=ドイツ、メルセデス=が、18日に母国で開幕するドイツGPに向けて用意した特製ヘルメットの着用を断念した。
ブラジルで開催されたサッカーW杯のドイツ代表チーム優勝を受けてロズベルクは15日、ドイツ(西ドイツ時代を含む)が優勝した4大会の年号と星印とともに、優勝杯の写真をあしらったヘルメットを自身のツイッターで紹介した。しかし、W杯関連のロゴや優勝杯の商業権を持つ国際サッカー連盟(FIFA)が、使用に反対。ロズベルクの代理人は17日、4つの星印は残しつつ、優勝杯の写真は削除することを明らかにした。
FIFAでは「いかなる場合においても、公式ロゴマークを無許可で使用することはFIFAのW杯、およびマーケティング活動の権威を損ねるばかりでなく、世界のサッカー界全体の利益に多大な影響を与えるものである」と規定している。先週結婚し、16日にはチームとの契約延長も発表されるなど波に乗るロズベルクだが、大事な大会が開幕する以前にケチがついてしまった。