日本サッカー協会(JFA)は14日、JFA主催試合やJリーグ公式戦で、審判コミュニケーションシステムを導入することを発表した。これまでは無線法との兼ね合いで、審判員同士が試合中にコミュニケーションを取るための無線導入ができなかった。しかし4日に、陸上移動局の免許状を総務省、関東総合通信局より交付され、無線の使用が可能になった。
日本サッカー協会は「審判員がサッカー競技規則に記される任務の遂行に際し、審判員間コミュニケーションの一部を補完、円滑かつ的確な判定を確保するため審判コミュニケーションシステムを本協会主催の国際試合や天皇杯、J リーグ(J1、J2)にて導入することになりますのでお知らせいたします」と、声明を発表している。
また、上川徹審判委員長も「2006 年に初めてFIFA ワールドカップにて導入された審判コミュニケーションシステムを、今般、日本国内の競技会に本格的に導入できることとなりましたこと大変嬉しく思います。欧州はじめ諸国ではサッカーに限らず、審判員が的確な判定を下す上で様々なスポーツでも欠かせないツールの一つとなっており、今後、2019 年にはラグビーワールドカップ、2020 年にはオリンピック・パラリンピック競技大会をホストする日本でも大いに役立てられることと願っております。導入にあたり総務省、関東総合通信局はじめ関係者の皆様のご支援に対し、改めて御礼申し上げます」と、コメントを発表している。
審判コミュニケーションシステムは、2006 FIFA W杯ドイツ大会で初めて導入され、以降FIFA 主催の国際大会、各大陸連盟主催大会において運用。各国のリーグ戦でも導入が進んでいる。
「解せない。理解不能のシフトだった」
巨人OBで評論家の高橋善正氏が首をひねった。
問題の場面は11日の阪神戦、巨人が2点を勝ち越された六回1死二、三塁。打者西岡をカウント2-2としたところで、巨人の原監督が左翼の亀井に三遊間の位置に守るよう指示した。2人になった外野は、中堅手の松本哲が左中間、右翼手の長野が右中間へ。東京ドームがどよめいた内野5人、外野2人の原監督の奇策はしかし、完全に裏目に出たのだ。
西岡の平凡な飛球は何と無人の中堅の定位置付近へポトリ。この2点適時二塁打で2-6となり、試合は決した。
結果的に赤っ恥をかいたこのシフトの直前、六回1死二、三塁でマウンドに歩み寄った原監督は両手を広げ、内野はもちろん、外野の3人まで呼び寄せた。左打者の今成という場面で左翼の亀井を一、二塁間の位置に守らせたものの、今成に代わり、代打の西岡が右打席に立つと亀井は左翼に戻っていた。
■「原は目立ちたがり屋」
「1点もあげたくないとはいえ、外野を2人にするのは極端過ぎる。最近の原監督はデータを重視するが、引っ張り専門のゴメスならまだしも、西岡は広角打法で素直にセンター方向へも打ち返せる打者。春先から長期離脱し、打席数もまだ少ない西岡に極端なシフトを敷けるほどの確証が、巨人ベンチにあったのか疑問。カウント2-2から突然指示を出したというのも非常に不可解。その前に今成で敷こうとしたものを一度引っ込めた直後だけに、ただやりたかっただけのようにも映った。2-2からやれと言われた選手も、思いつきのシフトだと感じたのではないか」(前出の高橋氏)
結局、5-12と大敗し原監督は「見ての通り。勝負にいった。どう映ったか、見ての通りです」と摩訶不思議な守備陣形については多くを語らなかったが、高橋氏は「データの裏づけがあったにせよ、2位で追撃態勢の阪神ベンチに『巨人は何をバタバタと焦っているんだ。思うほど盤石じゃないんだ』とスキを見せているようなもの」と言った。
楽天の野村元監督はかねがね、「原は目立ちたがり屋。変わったことをしたり、変わったことを言おうとする」と言っている。大向こうをうならせたいという欲が出たものなら、この1敗は尾を引きそうだ。
ドイツ代表MFマリオ・ゲッツェは、13日にワールドカップ(W杯)決勝で途中出場し、トロフィーをもたらす決勝ゴールを挙げた。試合後、同選手は喜びをあらわにしている。
スコアレスで迎えた88分、FWミロスラフ・クローゼとの交代でピッチに登場したゲッツェ。22歳の若きタレントは、PK戦突入も見えてきた113分、FWアンドレ・シュールレの左サイドからのクロスに反応すると、胸トラップから鮮やかなシュートを沈め、ドイツに24年ぶりの栄光をもたらした。
マン・オブ・ザ・マッチに選出されたゲッツェは、次のように話している。FIFAの公式ウェブサイトが伝えた。
「信じられない気持ちだ。言い表すことができないよ。シュートを打って…何が起きたか分からなかった。僕らにとっては、夢の実現だよ」
「僕はこのチームを非常に誇りに思う。ここブラジルであったことすべてがすごくうれしい。チームの全員が称賛に値する。このトロフィーを獲得したことを、僕らはすごく誇りに思っているよ」
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