13日の巨人戦(東京ドーム)で逆転満塁弾を放った阪神・関本賢太郎内野手(35)。14日の中日戦(ナゴヤドーム)では不発に終わったが、“代打の神様”の後継者にふさわしい存在感を示している。
昨季まで代打の切り札だった桧山進次郎氏が引退。「桧山のような存在を育てるには4、5年はかかるだろう」と和田監督は周辺に漏らしていたという。が、懸念材料が一気に吹き飛ぶ活躍だ。
関本は「最近、勝敗が絡む場面が多いから難しい球に慣れてきた。甘いボールを最近みていない」と話したが、首脳陣の1人は「もともと集中力は高かったが昨年までは桧山がいた。絶対的存在が抜けて、より集中力が増した」と相乗効果にニンマリだ。
また、ここまで四球を9つ選んでいるが「見逃すボール、狙うボールを分かっているから。相手はゴロを打たせる球でくるとか配球を読んでいる。レギュラーだった選手だし、強みになっている」(同)。
心境の変化も後押し。「スタメンへの思い? もうないと思う。2回打席が回ってきただけでバテバテと話していた」とはチーム関係者。昨年から代打の際の読みや心得を桧山氏から伝授され、予習を重ねていたという。心強い“新代打の神様”の誕生だ。